入眠障害とうつとの関連

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日本大学の研究チームが、寝つきの悪い人はうつのリスクが高いという研究結果を発表されたそうです。


(※うつ病の方の不眠解消法について、「うつ病による不眠症は克服できます」にてご紹介しておりますので、是非ご覧になって下さい。)


調査は、2000年の厚生労働省による保健福祉動向調査に合わせて実施されたもので、20歳以上の男女約2万5000人のデータを解析したものです。睡眠とうつとの関連についての調査では国内外で最大規模とのことです。


解析の方法は、「入眠障害」「夜間覚醒」「早朝覚醒」「日中の過眠」という4つの睡眠障害の症状別に、うつ状態の人の割合を眠りに問題がない人と比較するというものです。


これを見てみますと、4つの区分のいずれにおいても、うつ状態の人の割合が眠りに問題がない人と比較して高いという結果になっています。


また、4つの区分の中では、とくに「入眠障害」のある人の中にうつ状態の人が多いという結果になっています。


これまでは、早朝覚醒がうつの要因として大きいと考えられていたそうで、今回の解析結果に基づきますと、うつの治療のためには、入眠障害の治療が大切であるということがいえるようです。


ただ、ここで間違っていただきたくないのは、「入眠障害」のような睡眠障害があるからといって、うつ状態になるというわけではないということです。眠りに問題ない人と比べてみると、うつ状態の人が多かったということです。


もちろん、大きな不安や悩みなどが原因で夜なかなか寝付くことができず、このような悩みが大きくなってうつ状態になってしまうということはあるかもしれません。


このように考えると、そもそもの原因は、不安や悩みということになります。では、不安や悩みはなくすことができるのでしょうか? 私は無理だと思っています。お釈迦様ですら、いくら修行しても悩みを消すことはできなかったのですよ。


結局は、バランスとものの捉え方ではないでしょうか? 肯定的な考え方だけでは社会生活を送れないですし、否定的な考え方だけでももちろんダメです。前向きな考えが8割で、不安や悩みが2割程度がいいのではと思います。


なお、うつ病の方の不眠解消法について、「うつ病による不眠症は克服できます」にてご紹介していますので、こちらも参考になさって下さい。


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(管理用)