眠気の経済的損失
平成18年6月28日
先日、新聞に眠気による経済損失について掲載されていました。
これは、日大医学部の内山教授(精神神経医学)が、アンケート調査結果に基づいて試算されたものです。調査の方法は、 ある化学メーカーの社員3,075名に、1ヶ月の睡眠について問診票に答えてもらうというものでした。
この結果、眠りに問題ありと分類されたのが全体の36.7%で、このグループは、勤務中の眠気の頻度が月5回で、 問題なしとされたグループの月2.7回の約2倍だったそうです。
また、遅刻や欠勤の頻度も高く、眠気があると仕事の効率が4割落ちると回答しています。
このアンケート調査結果を基に、日本の労働者数と日額給与などを掛け合わせたところ、
眠りに問題がある人たちの眠気による経済損失は3兆665億円と算定され、これに欠勤や遅刻、さらには交通事故による損失を加えると、
3兆4694億円にもなったそうです。
内山教授は、「眠気はコントロールできないということを理解し、
対策を講じることが重要」と述べられています。
確かに眠気はコントロールすることはできません。コーヒーを飲むなどで一時的に覚醒させることもできますが、やはり一時的なものですし、
睡眠不足を補ってくれるわけではありません。
今回のアンケート調査結果によりますと、全体の4割近くの人が眠りに問題があったという結果です。日本の全人口で考えると、
年齢の違いなどによって4割という数字にはならないかもしれませんが、就労者に限定すれば、同等なのではないでしょうか?
本当にたくさんの方が、眠りに問題があるということなのでしょう。眠りの問題と一言でいっても、人それぞれ状況は異なるでしょうから、
自分にあった方法で、積極的に対策をとる必要があるようです。
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