朝型と夜型についての一考察

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平成17年10月28日

「日経ビジネスAssocie」が、上場企業に勤務する東京・大阪圏の20~30代ビジネスパーソン200人(男女比7:3)を対象に、朝の実態調査を実施しました(協力:インフォプラント)。この調査結果が公開されていますので、とくに朝型・夜型の違いについて、個人的に感じたことを書いてみます。


調査結果は、以下から見ることができます。

 200人アンケート 平日睡眠時間5時間57分 「早起きは苦手」6割

これによりますと、朝型の人の平日の平均睡眠時間は5時間20分であるのに対して、夜型では6時間30分との結果になっています。また、睡眠満足度については、朝型・夜型ともに「満足している」が約25%、「やや寝たりない」が約40%、「かなり睡眠不足」が約35%となっており、有意な差が見られない結果となっています。

睡眠満足度という定性的な指標が使われていることや、調査対象が限られた年代であり、かつサンプル数も200人と決して多いとは言えないデータですが、平均睡眠時間に1時間以上の差があることは、とても興味深いです。

一般的に、夜中よりも早朝の方が仕事や勉強の効率が良好ですから、この1時間の差も相まって、朝型の人の方が夜型の人よりも、起きている間の活動が質・量ともに高いと推測されます。

では、なぜ朝型の人の平均睡眠時間は夜型の人よりも1時間以上も短いのでしょうか? 単純に考えると、より質のよい睡眠をとっているためと考えられます。それでは、朝型にすると眠りの質がよくなるのかという疑問が生じます。

これについては、朝型にするように生活をコントロールした結果、安眠・快眠をさまたげるような要素がなくなり、結果的に睡眠の質がよくなっているのではと思います。ここで、安眠・快眠を妨げる要素とは、以下のようなものです。

 ・夜遅くまでテレビやパソコンなどを見ること
 ・夜食
 ・お酒、タバコ、コーヒー
 ・必要以上に長い睡眠
 ・入浴後に長く起きていること(悪いことではないですが、1時間後ぐらいに就寝すると、よく眠れます)

今回の調査は、朝の実態を知ることが目的でしたが、個人的には、夜寝る前の実態についても関心があります。
なぜなら、調査結果の相違の主な原因が、夜寝る前の行動にあるのではと考えているからです。

もし次の機会があるのでしたら、このような調査をしていただければ、より突っ込んだ分析ができるのではと思います。


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(管理用)