赤ちゃん、子供が夜中に目を覚ます原因
赤ちゃんや子供が、レム睡眠や浅いノンレム睡眠のときに軽く目を覚ますことについては、前ページ「赤ちゃんと子供の睡眠周期と夜間の目覚め」にてご説明したとおりです。
以下では、これ以外に子どもが夜中に目を覚ます原因を解説いたします。
(1)赤ちゃんが夜中に目を覚ます原因
お腹がすいたとき
赤ちゃんは夜中にお腹をすかせば、すぐに目を覚まします。このときは授乳してあげることが必要です。
ただし、ある程度の月齢になれば夜中の授乳をなくすために、日中、一日に必要な摂取量を与えてあげるようにします。このやり方については、
「赤ちゃん・子どもがぐっすり眠る魔法の安眠術」をご覧になってください。
おむつが汚れたとき
うんちをしたら、気持ち悪かったり驚いたりして、寝ていても目を覚ますことがあります。そのときは、おむつを替えてあげましょう。
ただし、眠っている子どもを起こさないためにも、夜中のおむつ交換は本当に必要なときだけにとどめるのがよいでしょう。
お腹にガスが溜まったとき
母乳やミルクを飲んだ後にうまくゲップができなかったり、固形食を食べるようになりお腹にガスが溜まったりすると、夜中に目を覚ますことがあります。
便秘になったとき
赤ちゃんはミルク育児の場合に便秘になりやすく、これが眠りを妨げる原因になることもあります。便が3日出ず、お腹が張る、食欲がない、機嫌が悪いということであれば、便秘が疑われます。
母乳の場合には、むしろ便はゆるくなりやすいのですが、おしっこの色がより黄色くなり刺激臭があるなら少し脱水気味であると考えられます。便秘が続くようなら母乳不足かもしれません。
なお、普通は生後2ヶ月頃から便の回数が少なくなり便も硬くなりますが、これは便秘というわけではありません。
手足を自由に動かせるようになったとき
赤ちゃんは、手足が自由に動かせるようになった直後、手足の関節がうずきます。そのため、夜眠りにくくなることがあります。
寝返りできるようになったとき
寝返りができるようになると、仰向けに寝かせてもうつぶせ寝になることがあり、まだ自分では元の姿勢に戻れないために目を覚ましてしまうことがよくあります。
この時期は、うつ伏せになると窒息の恐れがありますので、よく目を配ってあげることが大切です。
歯が生えはじめたとき
生後6ヶ月~7ヶ月で歯が生えはじめますが、このとき、よだれが垂れたり、歯茎が赤く腫れたり、微熱が出ることがあり、このことが原因で目を覚ますことがあります。
(2)子どもが夜中に目を覚ます原因
膀胱がいっぱいになったとき
起床後のトイレでおしっこが大量に出るようなら、膀胱がいっぱいになっています。この状態で目が覚めると、なかなか眠ることができません。
また、膀胱がいっぱいのまま寝ると、「夜驚」の症状が出やすいといわれています。その場合には、就寝前に水分を与えることを控え、何度かトイレに行かせるようにします。
睡眠障害がある
眠っているあいだに目を覚ます睡眠障害があり、子どもでも発症することがあります。
疲れすぎたとき
極度に疲れた状態で眠ると、途中で目を覚ますことが多くなります。
部屋が暑すぎる、寒すぎる
寝室や寝具が暑すぎたり寒すぎたりすると、なかなか寝られないうえに、途中で目を覚ますことにつながります。
騒音
寝ているあいだに大きな音がすると、目を覚ますことにつながります。
寝心地が悪い
寝具やパジャマなどの寝心地が悪いと、寝つきが悪くなったり眠りが浅くなったりしがちで、途中で目を覚ますことにもつながります。
このほかにも、急性咽頭炎や急性扁桃炎など、赤ちゃんや子どもが目を覚ます原因はいろいろと考えられます。なにか病気が気になる場合には、専門のお医者さんに相談なさってください。
■ お子さんがなかなか寝てくれないなど、お悩みではありませんか? 赤ちゃんや子どもをぐっすり眠らせるための方法があります。寝つきが悪い、夜中に何度も目を覚ますなど、お子さんの眠りのことでお悩みでしたら、是非、ご覧になってください。→「赤ちゃん・子供がぐっすり眠る魔法の安眠術」 |
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