赤ちゃん、子供との添い寝と一人寝

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赤ちゃんを寝かせるときに、大きく、「添い寝」と「一人寝」があります。ここでは、それぞれの長所と短所、ならびに注意すべき点などについてご説明いたします。

日本では、添い寝を選ばれている方が多くいらっしゃいます。これは、昔から習慣として定着しているということもありますし、住宅事情も関わっていることでしょう。


添い寝には、一人寝にはない以下のようなメリットがあります。

・母乳育児の場合、夜中の授乳のときに都合がよい。
・かわいい我が子とベッドや布団で寄り添って眠ることができる。
・子どもに何か異変があればすぐに気づくことができる。
・子どもに安心感を与えることができる。
・体が触れ合うことで深い睡眠に入りすぎることが避けられ、「乳幼児突然死症候群」の発生率が低くなる。


乳幼児突然死症候群(Sudden Infant Death Syndrome;略してSIDS)
一見、健康に育っているように見える乳児が、何の前触れもなく突然呼吸停止し死亡するもの。日本では、乳児期の死亡原因の第3位となっている。診断基準上は原則1歳未満とされているが、月齢2~6ヶ月程度の乳児における死亡がほとんどである。睡眠から目覚めにくい脳のわずかな異常、先天性の病気、感染症、慢性の低酸素症などいろいろな可能性が検討されているが、いまだにはっきりした原因は不明。


ただ、一方で、添い寝には次のような問題がありますので注意が必要です(とくに新生児の場合)。

・お母さんが出産や育児などの疲労で寝込んでしまい、気づかないうちに寝返りをして赤ちゃんを圧迫する恐れがある。
・お母さんが授乳中に眠ってしまい、赤ちゃんを窒息させる心配がある。
・赤ちゃんの上にのしかからないよう注意して、お母さんが安眠できないことがある。
・窮屈に感じて、母子ともに途中で目を覚ましやすい。
・赤ちゃんが出すどんな声にも過敏に反応してしまいがちになる。


添い寝には、赤ちゃんを寝かしつけるときだけ一緒に寝るという場合と、朝まで一緒に寝るという場合があります。


前者では、赤ちゃんが夜中にふっと目を覚ましたときに、横にお母さんがいないのに気づき、寂しくなったり不安になったりして、後々これが「夜泣き」の原因になることがあります。


また、後者でも、先々、添い寝がないと寝られなくなる心配があります。なぜなら、ある日突然子ども部屋などで寝かされると、子どもは一人で寝ることに慣れていないため置き去りにされたように感じ、不安と恐れで眠れなくなってしまうことがあるからです。


いつまで添い寝をするか迷われるかもしれませんが、生後数ヶ月では、まだ、お母さんがいなくて寂しいといった感情は十分発達していませんので、一人寝をさせるご予定でしたら、なるべく早い時期からはじめることをお勧めいたします。人の顔が認識できるようになる生後5ヶ月~6ヶ月より前がよいでしょう。


添い寝と一人寝のどちらがよいかということを簡単に結論づけることはできませんし、親それぞれの考え方があることでしょう。ただ、どちらであっても発育に望ましくない影響を及ぼすことはありませんので、この点では心配ありません。



いずれにしても、赤ちゃんの寝場所は、赤ちゃんに何か異変があればすぐにわかる状況にあることが絶対条件です。


もし、赤ちゃんの声が聞こえないところで寝かせるのでしたら、ベビーモニターを利用するのがよいでしょう。別室でドアを閉めていても別の階であっても、赤ちゃんの声をリアルタイムに聞くことができるので安心です。

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