赤ちゃん(新生児・乳児)の睡眠のメカニズム

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ここでは、新生児ならびに乳児の睡眠のメカニズムについてご説明いたします。


小児や成人の睡眠がレム睡眠やノンレム睡眠からなることは、前ページ「小児~成人の睡眠のメカニズム」にてご説明したとおりです。ところが、新生児や乳児の頃は、まだこのような睡眠の形態にはなっていません。


それは、睡眠は脳と非常に関係が深いのですが、新生児・乳児の頃は脳の発達が未完成で、これによって睡眠もまだ本来の形になっていないためです。


レム睡眠とノンレム睡眠は脳波の違いにより識別されるのですが、新生児や乳児の頃はまだこのような脳波にはなっておらず、眠りは以下の3種類に分けられます。



1.動睡眠(どうすいみん)
レム睡眠(体の睡眠で脳は働いている)の原型あたる睡眠のことです。レム睡眠の時のように、 眼球がきょろきょろと動きます。また、表情がとても豊かで、体の動きも大人とは比べものにならないほど大きく見られます。


2.静睡眠(せいすいみん)
ノンレム睡眠(脳の睡眠)の原型に当たる睡眠のことです。


3.不定睡眠(ふていすいみん)
動睡眠と静睡眠のどちらにもあてはまらないものですが、後にそれらに移行していくものです。



生後3ヶ月~4ヶ月までの赤ちゃんの眠りは、小児~成人のように静睡眠(のちのノンレム睡眠)からではなく、うつらうつらした眠りである動睡眠(のちのレム睡眠)からはじまります(この現象は、生後6ヶ月では約20%にまで減ります)。


また、新生児・乳児の頃は、全体の睡眠の中で動睡眠(のちのレム睡眠)が占める割合が大きくなっています。


そのため、新生児・乳児は、眠りはじめは眠りが浅いために目を覚ましやすく、また、全体の眠りの中でもうつらうつらしている時間が比較的長いために目を覚ましやすい状況にあります。


では、引き続き、「幼児の睡眠のメカニズム」にお進みください。

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