小児~成人の睡眠のメカニズム

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赤ちゃんや子どもの眠りと成人の眠りとを比較すると、一日あたりの睡眠時間、回数、1回あたりの睡眠時間が異なっていますが、実は、睡眠のメカニズム自体が違っています。


ここでは、まず小児~成人の睡眠のメカニズムについてご説明し、これに引き続いて、新生児・乳児、ならびに幼児の睡眠のメカニズムについてご説明いたします。


人が眠っているあいだ、急に目玉がクリクリと早く動き出す、いわゆる急速眼球運動(Rapid Eye Movement、略してREM、レム)が認められるときがあります。


このレムのある眠りのことを「レム睡眠」、またレムのない眠りのことを「ノンレム睡眠」といい、これらは質的に違った眠りです。つまり、人間(小児~成人)の眠りは、大きくレム睡眠とノンレム睡眠から成り立っています。



◆レム睡眠
レム睡眠のときには、体は眠っていますが脳は盛んに活動していて、浅い睡眠であり、激しい眼球運動(レム)が見られます。このときに脳は、その日一日に見たり聞いたり覚えたりした情報を整理します。また、夢を見るのはレム睡眠中です。

レム睡眠のときは、体はほとんど動かずぐったりしています。心拍数はやや増加し、呼吸は浅く・短くなり、かつ不規則になります。瞳孔は収縮しています。


◆ノンレム睡眠
ノンレム睡眠は、脳が休息状態にある睡眠のことで、激しい眼球運動=レムは見られません。ノンレム睡眠には、第1度と第2度に分けられる「浅いノンレム睡眠」と、第3度と第4度に分けられる「深いノンレム睡眠(いわゆる熟睡状態)」があります。

睡眠の深さに応じて骨格筋が緩みますが、レム睡眠のときのようにぐったりすることはありません。脳が休息状態にあるといっても、もちろん脳はすべての活動をストップしているわけではありません。心臓や肺などを動かす部分は活動しています。

ノンレム睡眠の際には呼吸は深く・長くなり、すやすやと寝息をたてます。また、寝汗が持続的に出て、瞳孔は開散します。



眠りはじめは、まずノンレム睡眠の第1度からはじまり、徐々に第2、第3、第4度と眠りが深くなっていきます。その後、再びノンレム睡眠の第3、第2度が出現し、最初のレム睡眠に移行します。


ノンレム睡眠とレム睡眠は一組になって出現し、これに要する時間のことを「睡眠周期(睡眠単位)」と呼びます。5歳以上の子どもや成人の睡眠周期はおよそ90分で、一晩の睡眠6~9時間のあいだに4~6回の睡眠周期を繰り返します。


では、引き続き、「赤ちゃん(新生児・乳児)の睡眠のメカニズム」にお進みください。

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(管理用)