ジメジメふとんはこんなに悪い
このため、布団は、極力乾燥した状態を保つようにすることが、よりよい睡眠につながります。この具体的な対処法をご説明いたします。
仰向けで寝ている場合、背中とふとんとの間の局所的な湿度は、80~90%に達しているそうです。そのため、布団と接している体の部分は、だんだん不快だと感じられていきます。夏場など、睡眠中に無意識のうちに布団の上の冷たい部分を探して寝返りを打つようになるのは、このためです。
ですから、よりよい睡眠のためには、布団をこまめに干すことが重要になります。同じように、シーツをこまめに交換することも大切です。
しかし、住宅事情により布団を干すのが容易ではない、あるいは昼間不在のため布団を外に出しておけないなど、頻繁にはできない事情があるかもしれません。
このような場合には、ふとん乾燥機が大変重宝します。日光に当てることはできませんが、湿気の除去の面では十分な効果が得られます。日本は湿度の高い国ですから、ふとん乾燥機をうまく利用すれば、驚くほど寝心地が良くなります。ためしてみる価値は十分にありますよ。
また、敷き布団の下に敷くだけで布団の湿気を吸収してくれる「除湿用のシート」などもありますので、これらを活用するのも1つです。
季節によっては、花粉症のため布団を外に干せない方も多いと思います。
私も花粉症なのですが、今は、下の写真のような布団干しカバーを使っています。
布団干しカバー |
これは、カバーの中に入れて布団を干すことで、布団への花粉やほこりの付着を防ぐものです。使い方は簡単です。下に写真を掲載します。
①布団を三つ折りにし、カバーの中に入れる | ②カバーの中で布団を広げる |
③カバーのチャックを閉める | ④屋外に干す |
これは、布団を干すということを簡単にするものではないので、カバーへの布団の出し入れ作業が追加になってしまいます。
その代わり、布団に花粉やほこりが付くことがなくなるので、花粉症の方で布団を干すのをあきらめている方にとっては、便利なものだと思います。
また、黒色であることから(上の写真では、裏面が黒色)、日光を効率的に吸収し布団が高温になり、除湿の面だけではなく、ダニ退治というメリットもあります。夏の晴天の日にカバー内の温度を測定してみたところ、50℃を超えていました!
このカバーは、サイズが幅150cm、長さ210cmなので、これより大きい布団では使用することはできません。ただ、一般的な大きさの布団なら問題はありません。
花粉症でない方や、ふとん乾燥機を使われている方にとっては不要なものだと思いますが、そうでない方にとっては、衛生的でよいものだと思います。
私が使っているものとまったく同じものではありませんが、同様のものを見つけましたので、以下にご紹介いたします。これは、両面が黒色になっています。
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欲を言えば、私の使っているものは中央で縦方向に開くようになっていますが、3辺にチャックがあり開くようになっていれば、布団の出し入れがもっと簡単になるのにと思います。
布団の湿気は目には見えませんが、寝心地に大きく影響します。ふとんをこまめに屋外で干す、あるいはこのようなものを活用するなどして、常に布団の除湿を心掛ければ、毎日、快適に睡眠をとることができると思います。
また、ジメジメした布団は、ダニ繁殖の好条件となってしまうので、この意味からも、布団の除湿を心掛けましょう。
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