口呼吸を鼻呼吸に矯正しましょう

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人間は、口と鼻で呼吸をすることができます。しかし、健康面から、口で呼吸をすることには大きな弊害があります。ここでは、なぜ口呼吸が悪くて鼻呼吸がよいのかをご説明し、また、睡眠中にうまく鼻呼吸をするのに役立つグッズをご紹介いたします。


鼻呼吸と口呼吸の違い
まず、鼻呼吸についてご説明いたしましょう。鼻から空気が取り入れられると、その空気は副鼻腔を通過し、その間に、ホコリ・ゴミ・ハウスダスト・花粉などの異物や汚染物質、細菌・ウィルスなどの有害物質が除去され浄化されます。また、空気は温められると同時に加湿され、この結果、肺胞で酸素が吸収されやすい状態になります。鼻腔から咽頭までは10cm以上の長さがあり、ここでこのようなことが効率的に行われています。


これに対して、口で空気を吸い込むと、異物や有害物質が濾過されることも加湿されることもなく、そのままの状態で体の中に取り込まれてしまいます。その結果、外気に含まれる有害物質によって扁桃などが攻撃されてしまいます。


なぜ口呼吸になるのか?
実は、哺乳類の中で、口で呼吸ができるのは人間だけです。この理由は、人間は言葉をしゃべるようになったことで、気管から口に空気を出すことが必要となり、口が気管につながる構造になったためです。


実際、人間も生まれてから1才頃の赤ちゃんは、まだ口で呼吸をすることができず、鼻で呼吸をしています。その後、言葉を覚えていくにしたがって、徐々に口呼吸ができるようになります。ですので、この時期に口呼吸に移行せず、鼻呼吸を習慣化させることが大切なことになります。


その効果的な方法は、「乳首型のおしゃぶりを3~4歳まで続ける」ということらしいです。つまり、口を塞ぐことで、半強制的に鼻呼吸を習慣化させ、口呼吸の癖が付かないようにするわけですね。


3~4才までおしゃぶりを使わせるというのは、ちょっと期間が長いような気もしますが、欧米では3、4歳まで使わせることが多いらしいです。日本とは違いますね。


口呼吸の人に多い症状
口で呼吸をすると、空気に含まれる有害物質から体を防衛することができず、また、冷たく乾いた外気を体に取り込むことになります。そのため、口呼吸の人は、鼻呼吸の人に比べて以下のような症状が多いといわれています。

・風邪をひきやすい
・朝起きたときに喉が痛い
・唇がカサカサになる、荒れる
・口臭、口が粘つく、口内の乾き、歯周病
・いびき、睡眠時の無呼吸(睡眠時無呼吸症候群)
←口の周囲が緩み、舌がのどの奥に落ち込みやすくなり気道を閉塞するため
・睡眠中のよだれ、顔のゆがみ
・花粉症
・アトピー性皮膚炎


口呼吸のセルフチェック
乳幼児の早い時期におしゃぶりをやめたためなのかどうかはわかりませんが、日本人の多くは口で呼吸をしています(とくに、子供に多いようです)。そして、このことを自覚している人は少ないそうです。


口呼吸の人に多い症状を記載いたしましたが、このような症状のある方は、口呼吸であることが考えられます。また、以下のような事項でも、自分が口呼吸をしているかどうかを自己診断することができます。

・クチャクチャ音を立ててものを食べる
・しらないうちに口が半開きになっている
・横向きやうつぶせになって寝るくせがある
・歯並びが悪く、歯にすき間が多い



私は、朝起きたとき口の中が乾燥していることやのどが痛いことが多く、ずっと空気が乾燥しているためだと思っていたのですが、実は、寝ている間、口で呼吸をしていたことが原因だったようです。


口呼吸を鼻呼吸に矯正する方法
普段口呼吸をしている人が鼻呼吸に治すにはどうすればよいのでしょうか? 日中でしたら、意識的に口を閉じるというのがよいようです。もちろん、ずっとこのことばかり考えておくわけにはいかないのですが、時折でも意識するのとしないのでは、結果が大きく変わってきます。


なお、鼻の病気(鼻づまり、蓄膿、鼻炎など)などで鼻の通りが悪くなっていて、鼻で呼吸をすることが出来ない、あるいは難しいという方もいらっしゃいます。そのような方は、まず、口呼吸を改善する前に鼻の治療を行うことが先決になります。


では、就寝中はどうすればいいのでしょうか? 眠っている間は意識的に口呼吸を防止することはできません。そのため、睡眠中の口呼吸を改善するためのさまざまな対策グッズ、矯正器具が販売されています。


以下、それらをご紹介いたしますので、睡眠中の口呼吸を改善したいという方は、試されてみてはいかがでしょうか? 睡眠中の口呼吸を鼻呼吸に変えるだけで健康状態がよくなったという方も大勢いらっしゃいます。


(ぬるま湯に浸したマスクで口だけを覆うという方法もあるのですが、私がやってみたところ、マスクが冷たくなるのが気持ち悪く、すぐやめてしまいました。お勧めすることはできない方法ですね。)


◆ブリーズライト
これは、いびき防止を目的にしたものですが、鼻孔を拡げ、鼻の通気率を31%アップするもので、鼻で呼吸することを楽にしてくれる利点があります。非常に人気も口コミによる評判も高い製品です。
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◆ブレストレーナー
睡眠時に口を閉じ、正しい鼻呼吸を身につけるための器具です。
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◆ネルネル
鼻で正しく呼吸する習慣をつけるのに役立つマウステープです。これは、1回毎の使い捨てとなります。
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◆磁力鼻クリップ
鼻の中心部の鼻中隔を磁気のカではさみ、その圧カで鼻腔を広げ鼻呼吸を促進するというものです。
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口と鼻、どちらで呼吸するのかは、健康面にとても大きな影響があります。このようなグッズを活用して、鼻呼吸を習慣づけされることをお勧めいたします。とても手軽な健康法のひとつといえますね。


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