睡眠時間は8時間が適正?
睡眠には個人差があります。そのため、最適な睡眠時間というものを一概に言うことはできません。たしかに、「8時間睡眠がよい」ということをよく耳にしますが、これは、あくまで平均的な値です。
それに、睡眠は時間だけではなく質も大切です。つまり、眠りが浅いか深いかということも大事な要因となります。短時間でも熟睡できていれば、浅く長い睡眠に比べて睡眠が不足するということがないということです。
参考までに、睡眠の質を高めれば睡眠時間を短縮させることが可能です。これについては、「短眠(短時間睡眠)の実践方法とは?」で詳しくご説明していますので、ご興味があるようでしたらご覧になって下さい。
ですから、8時間睡眠がすべての人にとって最適というわけではなく、9時間眠らないとダメな人もいるでしょうし、反対に5時間程度でも日中快調だという人もいます。
睡眠関連の書籍に必ずといっていいほど書かれているのが、科学者のアルバート・アインシュタインと発明家のトーマス・エジソン、フランス皇帝ナポレオンの睡眠時間の実例です。アインシュタインは、毎日10時間ほどの睡眠をとる長眠者(ロングスリーパー)であったのに対して、エジソンとナポレオンは、睡眠時間が3時間~4時間程度の短眠者(ショートスリーパー)だったそうです。
「9時間も寝てしまった。もっと睡眠時間を削らなければ」とか、「毎日6時間しか寝ていないから、8時間寝るようにしないといけない」などと考える必要はありません。自分にとって快適な睡眠時間を確保すればよく、固定観念にとらわれて、まわりの人と比較する必要はありません。
それでは、自分にあった睡眠時間はどのようにすれば分かるのでしょうか? これについては、「日中にひどい眠気を感じない」ということを一応の目安として下さい。仕事や勉強に支障が出なければまず問題なしです。
あと、適切な睡眠時間は年齢や性別によっても異なります。これに関しては、赤ちゃんや子どもの睡眠については「赤ちゃん、幼児、子供(子ども)の睡眠」を、女性や妊婦さんの睡眠については「女性・妊婦の睡眠」を、高齢の方の睡眠については「高齢者の睡眠」を参考になさって下さい。
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