成長ホルモンの美容・健康への働き

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前節で、成長ホルモンと発育について解説いたしました。ここでは、成長ホルモンの別の働きについて解説いたしましょう。


成長ホルモンは、体の発育などにとって欠かすことのできないものですが、子供にとってのみ大切なものではありません。

 

子どもの頃よりはだんだんと分泌量が減っていきますが、大人になってからも成長ホルモンの分泌は止まりません。それは、 成長ホルモンには、新陳代謝を活発にし、 体のさまざまな機能を修復するというもう一つの大きな働きがあるためです。
これは、骨や筋肉を作るということだけではなく、肌の調子を整える、髪を健康にする、傷を治すなど多岐に渡ります。 「睡眠不足は肌荒れのもと」ということも科学的に正しいことです。

 

したがいまして、美容と健康のためには、十分な睡眠をとることが大切です。しかも、 成長ホルモンは夜の10時~夜中の2時の間に多く分泌されるという性質があるので、あまり夜更かしをするのはよくありません。

 

さらに、この時間帯に睡眠をとるようにし、全体の睡眠時間も十分あればいいのかといえばそうではありません。睡眠のメカニズム 「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」と重複しますが、人の睡眠の過程は次のとおりです。

 

まず浅いノンレム睡眠から始まります。そして、眠りの深さに応じた段階1、段階2、段階3、段階4と進み、 徐々に眠りが深くなっていきます。その後、大きな寝返りなどが起きると再び浅い段階2が出現し、最初のレム睡眠に移行します。そして、 レム睡眠が5~40分程度継続した後に、再びノンレム睡眠に移行します。
成長ホルモンは、この深いノンレム睡眠の時に多く分泌され、深いノンレム睡眠が現れるのは、寝入りばなの3時間に限定されています。

 

それゆえ、この最初の3時間に、寝室の環境などの問題で深い睡眠をとることができないと、成長ホルモンの分泌が抑えられてしまいます。

 

美容のために、化粧品やサプリメントなどに多くのお金をかけている方もおられるかもしれません。このことは悪いことではないですが、 成長ホルモンが分泌されると美容と健康に大きな効果があるのですから、これを大いに活用するのがいいでしょう。

 

そのためには、よりよい睡眠を得られるような工夫をし、より効率的に成長ホルモンを分泌できるようにするのがいいですね。


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