メラトニンについて

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私たちの体内時計が刻むサーカディアンリズム(概日リズム)には、1日における眠気のリズムが刻まれています。では、 実際に眠気を起こしているのは何なのでしょうか?


私たちが朝起きて光を浴びると、目から入った光の情報は、視神経を通じて脳内の視床下部(ししょうかぶ)にある視交叉上核 (しこうさじょうかく)という神経細胞の集まりに至ります。視交叉上核の中には体内時計があって、 この体内時計は光によってリセットされます。

 

そして、時計が修正された視交叉上核は、脳の奥にある松果体(しょうかたい)へ約14時間後に「メラトニン」 というホルモンを分泌するように命令を出します。

 

夜になって血液中に分泌されたメラトニンは、体温・脈拍・血圧を下げ、眠気を誘発します。また、メラトニンには、 他のホルモンの分泌を調節する働きもあります。つまり、夜眠たくなるのは、メラトニンと、 この分泌をコントロールする体内時計の働きによるのです。



したがって、私たちが夜決まった時刻に寝付こうと思えば、毎朝体内時計をリセットし、 メラトニンを決まった時刻に分泌させるようにすればいいのです。

 

メラトニンは、光と大きな関わりがあって、2,500ルクス以上の明るい光を浴びると脳内で生成されることから、 午前中に太陽の光を浴びて、多くのメラトニンを作ることが大切です(曇っていても雨降りでも太陽の光は認知することができます)。

 

また、メラトニンは、夜、暗くなればなるほど、血液中への分泌量が高まり、体を眠りへと誘います。そのため、 メラトニンの分泌を促すという観点から、 睡眠中は暗ければ暗いほどいいです。


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