睡眠のメカニズム「レム睡眠(rem睡眠)」と「ノンレム睡眠」

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レム睡眠、ノンレム睡眠という言葉を聞いたことがあると思います。これらは、 睡眠のメカニズムに関連する用語です。
ここでは、これら2つの睡眠の意義など、睡眠のメカニズムに関してご説明いたします。


睡眠は、大きく 「レム(REM:Rapid Eye Movement)睡眠」 「ノンレム睡眠」 に分類することができます。
前者は、英語表記のとおり、「眼球が高速運動している」状態を意味します。

(1) ノンレム睡眠について
ノンレム睡眠とは、脳が休息状態にある睡眠のことで、激しい眼球運動は見られません。 この睡眠は、一般的には「深い眠り」 であると理解されます。

ただし、ノンレム睡眠には、段階1と段階2に分けられる「浅いノンレム睡眠」と、段階3と段階4に分けられる「深いノンレム睡眠」 があります。

深いノンレム睡眠時には、成長ホルモンが活発に分泌されます。ノンレム睡眠の際には、自律神経の活動は安定し、かつ規則的です。 呼吸は深く・長くなり、すやすやと寝息をたてます。また、寝汗が持続的に出て、瞳孔は開きがちです。

 

(2) レム睡眠について
レム睡眠は、 眠っているようで眠っていない浅い睡眠であるということができます。身体が眠っているのに脳は盛んに活動していて、激しい眼球運動が認められます。

脳の働きは、インプットされている情報を整理することにあり、また、夢を見るのはレム睡眠中に多いです。
レム睡眠中は、優勢な脳波がθ波で、体はほとんど動きません。心拍数は、やや増加します。また、 呼吸は浅く・短くなり、かつ不規則になります。瞳孔は収縮しています。

 

睡眠は、まず浅いノンレム睡眠から始まります。そして、眠りの深さに応じた段階1、段階2、段階3、段階4と進み、 徐々に眠りが深くなっていきます。その後、大きな寝返りなどが起きると再び浅い段階2が出現し、最初のレム睡眠に移行します。そして、 レム睡眠が5~40分程度継続した後に、再びノンレム睡眠に移行します。
早朝近くになるとレム睡眠の出現頻度が高くなり、眠りの浅い状態が増え、次第に覚醒しやすくなります。

 

ノンレム睡眠とレム睡眠は必ず一組になって出現します。これは「睡眠周期(睡眠単位)」と呼ばれ、年齢差や個人差があるものの、 およそ90分間です。成人の場合、1度の睡眠6~9時間の間に、4~6回の睡眠周期を繰り返しています。

 

人間の活動状態と優勢な脳波との関係を整理すると下表のようになります。 睡眠が深くなるにつれて優勢な脳波がβ波→α波→θ波→δ波と遷移し、脳波の振動数がゆったりしていきます。

 

活動状態 優勢な
脳波
脳波の
振動数
はっきりと目覚めた状態 β波 13Hz
目を閉じて安静 α波 8~13Hz
深い安静状態
(声を掛けたり体を揺すったりすると、すぐに目を覚ます)
θ波 4~8Hz
さらに深い眠り
(少々の音や振動ではピクリとも反応しない)
δ波 4Hz以下


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(管理用)