睡眠薬ロヒプノールの作用時間、副作用、販売などについて
■睡眠導入剤「ロヒプノール」について
販売名
ロヒプノール錠1/ロヒプノール錠2
一般的名称
経口用フルニトラゼパム製剤
有効成分(1錠中)
日局フルニトラゼパム 1mg/日局フルニトラゼパム 2mg
製造販売業者等の名称
製造販売元 : 中外製薬株式会社
製造元 : 中外製薬工業株式会社
効能又は効果
不眠症、麻酔前投薬
作用時間
中間作用型
消失半減期
24時間
重大な副作用
(まれに:0.1%未満、副詞なし:頻度不明)
1. 依存性
大量連用により薬物依存を生じることがある。また、大量投与又は連用中における投与量の急激な減少ないし投与中止により、痙攣発作、譫妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想等の禁断症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行う。
2. 刺激興奮、錯乱
統合失調症等の精神障害者に投与すると逆にこのような症状があらわれることがある。
3. 呼吸抑制、炭酸ガスナルコーシス
まれに呼吸抑制があらわれることがある。また、呼吸機能が高度に低下している患者に投与した場合、炭酸ガスナルコーシスを起こすことがある。
4. 肝機能障害、黄疸
AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
5. 横紋筋融解症
筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがある。
6. 悪性症候群(Syndrome malin)
他の抗精神病薬等との併用により悪性症候群があらわれたとの報告がある。高熱、意識障害、高度の筋硬直、不随意運動、発汗、頻脈等があらわれることがある。
7. 意識障害
うとうと状態から昏睡等の意識障害があらわれることがある。特に高齢者においてあらわれやすい。
8. 一過性前向性健忘、もうろう状態
一過性前向性健忘、また、もうろう状態があらわれることがあるので、少量から開始するなど慎重に行う。なお、十分に覚醒しないまま車の運転、食事等を行い、その出来事を記憶していないとの報告がある。
その他の副作用
精神神経系
・眠気、めまい、ふらつき、運動失調、頭痛、頭重、頭がボーッとする(0.1~2%未満又は頻度不明)
・失調性歩行、不快感、焦躁感、不安感、構音障害、しびれ感、耳鳴、動作緩慢、記憶力の低下、酩酊感、振戦(0.1%未満)
肝臓
・AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇(0.1~2%未満又は頻度不明)
・LDH、Al-Pの上昇(0.1%未満)
腎臓
BUN上昇(0.1%未満)
血液
貧血、白血球減少、血小板減少(0.1%未満)
循環器
動悸、血圧低下(0.1%未満)
消化器
・口渇、腹痛(0.1~2%未満又は頻度不明)
・嘔吐、胃不快感、食欲不振、下痢、便秘、舌のあれ、胸やけ、流涎、口の苦み(0.1%未満)
過敏症
発疹(0.1%未満)
その他
・倦怠感、脱力感、尿失禁(0.1~2%未満又は頻度不明)
・発汗、いびき、顔面潮紅、顔面浮腫、排尿困難、頻尿(0.1%未満)
アルコール(飲酒)との併用
ともに中枢神経抑制作用を有するため、相互に作用を増強するおそれがある。アルコールとの併用は避けることが望ましい。
※ロヒプノールの販売について
ロヒプノールは、医師の処方箋なしでは入手することができないものです。そのため、薬局・ドラッグストアーで入手することはできませんし、通信販売などで購入することもできません。もちろん、ネット上のオークションでも売買不可です(自分に処方され余ったものを人に譲ることもできません)。
上には掲載しておりませんが、ロヒプノールには、服用してはいけない人がいます(禁忌)。また、慎重に投与される必要がある人がいます。さらに、ある種の薬との併用が禁忌となっています。加えて、高齢者、妊婦、産婦、授乳婦、小児は、慎重投与あるいは投与不可となっています。
そのため、仮になんらかの入手法があったとしても、医師の診断なしで摂取することは避けるようにする必要があります。とくに、ネット上の「売ります」情報が掲載されている掲示板には注意が必要です。
(なお、「睡眠改善薬」と呼ばれるものは、薬局や通販などでも購入することができ、睡眠薬とは区別されています。睡眠改善薬の詳細やご購入については、「睡眠改善薬ならびに各製品比較」をご覧になってください。)
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