睡眠薬デパスの作用時間、副作用、販売などについて
■睡眠導入剤「デパス」について
販売名
デパス錠0.5mg /デパス錠1mg /デパス細粒1%
基準名
エチゾラム錠/エチゾラム細粒
有効成分
エチゾラム 0.5mg(1錠中)/エチゾラム 1mg(1錠中)/エチゾラム 10mg(1g中)
製造販売業者等の名称
製造販売 : 田辺三菱製薬株式会社
効能又は効果
○神経症における不安・緊張・抑うつ・神経衰弱症状・睡眠障害
○うつ病における不安・緊張・睡眠障害
○心身症(高血圧症、胃・十二指腸潰瘍)における身体症候ならびに不安・緊張・抑うつ・睡眠障害
○統合失調症における睡眠障害
○下記疾患における不安・緊張・抑うつおよび筋緊張
頸椎症、腰痛症、筋収縮性頭痛
作用時間
短時間作用型
消失半減期
6時間
重大な副作用
1. 依存性(頻度不明)
薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与する。また、投与量の急激な減少ないし投与の中止により、痙攣発作、せん妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想等の離脱症状があらわれることがある。
2. 呼吸抑制、炭酸ガスナルコーシス(いずれも頻度不明)
呼吸抑制があらわれることがある。また、呼吸機能が高度に低下している患者に投与した場合、炭酸ガスナルコーシスを起こすことがある。
3. 悪性症候群(頻度不明)
本剤の投与、又は抗精神病薬等との併用、あるいは本剤の急激な減量・中止により悪性症候群があらわれることがある。また、本症候群発症時にはミオグロビン尿を伴う腎機能の低下があらわれることがある.
4. 横紋筋融解症(頻度不明)
筋肉痛、脱力感、血清CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがある。
5. 間質性肺炎(頻度不明)
間質性肺炎があらわれることがある。
6. 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
肝機能障害(AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、LDH、Al-P、ビリルビン上昇等)、黄疸があらわれることがある。
その他の副作用
精神神経系(0.1~5%未満)
眠気、ふらつき、めまい、歩行失調、頭痛・頭重、言語障害
精神神経系(0.1%未満)
不眠、酩酊感、興奮、焦躁、振戦、眼症状(霧視、調節障害)
精神神経系(頻度不明)
健忘、刺激興奮*)、錯乱*)
呼吸器(0.1%未満)
呼吸困難感
循環器(0.1%未満)
動悸、立ちくらみ
消化器
・口渇、悪心・嘔気(0.1~5%未満)
・食欲不振、胃・腹部不快感、嘔吐、腹痛、便秘、下痢(0.1%未満)
過敏症
・発疹(0.1~5%未満)
・蕁麻疹、そう痒感(0.1%未満)
・紅斑(頻度不明)
骨格筋
・けん怠感、脱力感(0.1~5%未満)
・易疲労感、筋弛緩等の筋緊張低下症状(0.1%未満)
その他
・発汗、排尿障害、浮腫、鼻閉(0.1%未満)
・乳汁分泌、女性化乳房、高プロラクチン血症、眼瞼痙攣(頻度不明)
*)統合失調症等の精神障害者に投与すると逆に刺激興奮、錯乱等があらわれることがある。
アルコール(飲酒)との併用
エタノールと本剤は相加的な中枢抑制作用を示すことが考えられ、精神機能、知覚・運動機能の低下を起こすおそれがある。
※デパスの販売について
デパスは、医師の処方箋なしでは入手することができないものです。そのため、薬局・ドラッグストアーで入手することはできませんし、通信販売などで購入することもできません。もちろん、ネット上のオークションでも売買不可です(自分に処方され余ったものを人に譲ることもできません)。
上には掲載しておりませんが、デパスには、服用してはいけない人がいます(禁忌)。また、慎重に投与される必要がある人がいます。さらに、ある種の薬との併用が禁忌となっています。加えて、高齢者、妊婦、産婦、授乳婦、小児は、慎重投与あるいは投与不可となっています。
そのため、仮になんらかの入手法があったとしても、医師の診断なしで摂取することは避けるようにする必要があります。とくに、ネット上の「売ります」情報が掲載されている掲示板には注意が必要です。
(なお、「睡眠改善薬」と呼ばれるものは、薬局や通販などでも購入することができ、睡眠薬とは区別されています。睡眠改善薬の詳細やご購入については、「睡眠改善薬ならびに各製品比較」をご覧になってください。)
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