レム睡眠と記憶との関連
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レム睡眠と記憶には非常に重要な関わりがあります。ここでは、これに関してかんたんに解説いたします。
睡眠のメカニズム 「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」にてご説明しましたが、レム睡眠中には、 脳にインプットされている情報の整理が行われています。もう少し詳しく書きますと、脳に記憶されたものを保管および保持し、それらを編成し、 また必要に応じて編成し直しています。
人が何かを覚えたり経験したりすると、脳の中の神経細胞であるニューロン同士が結合を始めます。レム睡眠の間、 ニューロンの結合が進みネットワーク化され、情報が脳内に記憶され保管されるというメカニズムです。
レム睡眠と記憶や学習に関しては、多くの実験などによって興味深い知見が得られています。
・新たなことを学ぶと、レム睡眠が増える。そのため、 例えば試験勉強などで数日間集中的に勉強すると、何日間かレム睡眠が増える。
・レム睡眠を途中で中断させられると、 短期の記憶を長期の記憶に変えることがうまくいかなくなる。
ところで、睡眠学習というものが昔からしばしば取り上げられていますが、現在では、その効果は否定的であるようです。といいますのも、 レム睡眠中に脳内の情報の整理が行われているのは確かなのですが、何か新しい情報を頭に入れるのは起きている間でないといけないためです。
寝ている間に勉強などが進めばこんなに楽なことはないですが、やはり起きて取り組む必要がありそうです。
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