アミノ酸グリシンが睡眠を深くする?

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ある大手食品メーカーの研究で、アミノ酸の一種の「グリシン」を就寝前に摂取すると寝つきがよくなるとともに、目覚めがスッキリし、 日中の作業効率もアップすることが分かったそうです。


人の体をつくっているタンパク質は、20種類のアミノ酸から構成されています。これらアミノ酸は、大きく以下の2つに分類されます。

 

①必須アミノ酸
体内でつくることができず、 食事から摂る必要のあるアミノ酸で、9種類あります。

②非必須アミノ酸
体内でつくることができるアミノ酸で、 11種類あります。

 

「グリシン」は、非必須アミノ酸に分類されるもので、私たちの体の中で一日に何十グラムもつくられたり代謝されたりしながら、 さまざまな働きをしています。

 

例を挙げますと、皮膚のタンパク質であるコラーゲンを構成するアミノ酸の3分の1がグリシンです。
また、グリシンは、タンパク質を構成するだけではなくて、神経伝達物質の一つとしても働き、運動や感覚、 呼吸といった身体機能の調節にも関わっています。

 

さて、このようなグリシンですが、実験では、被験者に就寝前に3グラムのグリシンを摂取してもらい、眠りの状態を調査したそうです。 その結果、以下のことが判明しました。

 

グリシンを就寝前に摂取することで、以下の効果・効能が...

 1. すみやかに自然な深い睡眠に入ることができる

 2.朝の目覚めがスッキリし、 疲労感が軽減する

 3.日中の眠気や疲労感が軽減し、 作業効率が向上する

 

でも、おかしいですよね。グリシンは、非必須アミノ酸なので、体の中でつくられているはずです。それなのに、なぜ、 体の外から摂取することで身体に変化が起こったのでしょうか?

 

実は、グリシンは、生活のストレスなどによって、体の中での生成に影響が出るのです。そのため、 日常的にストレスを受けている状態にある場合などグリシンの生成が阻害されて、眠りの質に影響を与えてしまうことになるのです。

 

グリシンは、非必須アミノ酸で体の中でつくられているのですが、エビやホタテなどの魚介類をはじめ、 天然の食材にも豊富に含有しています。そのため、1日に3~5グラム程度は食事によって摂取されています。

 

しかし、ストレスなどでグリシンの生成が抑えられているときは、睡眠の質を向上させるために、 以下のようなサプリメントなど別の形でグリシンを摂取するのがよいかもしれませんね。


 グリシン  


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