加齢による睡眠時間の変化

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自分にあった睡眠時間というものは、一生涯同じというわけではありません。これは、 両極端の赤ちゃんと高齢者を比較してみれば明らかです。
ここでは、加齢による睡眠時間の変化について、ご説明いたします。


人間は、赤ちゃんの頃、本当によく眠ります。だいたい1日に17~18時間ほど寝ていて、これは1日の約4分の3に相当します。

 

もう少し成長して乳幼児の頃も比較的よく眠り、睡眠時間は平均で10~12時間です。ただ、最近は、 24時間社会の影響で夜更かしする大人が増えていて、これに合わせて以前に比べて乳幼児も就寝時刻が遅くなっているようです。

 

子どもの頃や10代、20代になると、乳幼児の頃ほどは眠りません。それでも、バタンキューと比較的寝付きがよく、 深い睡眠をとることができます。「爆睡」ができるのもこの頃ですね。
また、楽しいことがあると睡眠時間を削ることもありますが、体力があるので、それほど気になりません。

 

30代以上になると、若い頃のように爆睡するということができにくくなります。だんだんと、深い眠りがとれなくなってくるのです。 ただ、ほとんど自覚できない程度です。

 

40代以降になると、睡眠に対する満足度が低下していき、50代以上では、睡眠障害を訴える人も多くなります。
そして、60代以上の高齢者になると、睡眠に以下のような特徴が現れます。

 

 ・ 寝付きが悪くなる

 ・深い眠りがとれなくなり、眠りが浅くなる。 ちょっとした物音でも目が覚める

 ・夜中に何度も目が覚める(中途覚醒)

 ・朝早く目が覚める

 

一言で表現すると、熟睡できなくなってくるのです。そのため、 長い時間眠ったとしても睡眠が不足しがちで、日中うとうとしやすくなります。

 

ただ、性別の違いもあって、深い睡眠が減るのは男性が多く、女性は、高齢になっても若い頃と変わらず深く眠る人も多いです。また、 高齢者であっても、活動的な人は、深い眠りを多くとれるようです。

 

このように、加齢に伴って睡眠時間は変化していきます。ですから、とくに高齢者の方は、 昔のように眠れなくなっていることをあまり気にやまず、こういうものであると理解していただいた方が、 眠りについてあまり悩まなくなると思います。

 

なお、高齢者の睡眠に関しては、 「高齢者の睡眠」も合わせてご覧下さい。


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