二度寝と夢について
人間の睡眠は、レム睡眠とノンレム睡眠がワンセットになって現れます。
レム睡眠は、体は眠っているものの脳は覚醒に近い状態にある眠りのことで、比較的浅い眠りです。また、夢を見るのはレム睡眠のときです。
一方、ノンレム睡眠は、脳が休息状態にある眠りのことで、レム睡眠よりも深い眠りです。
朝、目覚まし時計のベルなど外部から無理に起こされるのではなく自然に目が覚めた場合には、直前はレム睡眠であったと考えられます。
レム睡眠のときは夢を見ることが多いですから、自然に目が覚めたときは直前の夢を覚えていることがよくあります。
(起きる直前のレム睡眠時の夢を覚えているかは、レム睡眠の時に目を覚ますか、あるいはレム睡眠が終わって3~5分以内に覚醒したかで決まり、レム睡眠の10分以後に覚醒するとほぼ夢を思い出せません。)
朝、起きたときに夢を思い出すことができ、それが楽しい夢であった場合、続きを見たくなることがあります。そこで、二度寝を試みるわけです。
「二度寝が気持ちいいのはなぜ?」でもご説明いたしましたが、二度寝は深い眠りにはなりません。つまりレム睡眠であり、夢を見ることは可能です。
ただ、夢の続きを見ることができるかといえば、なかなか思ったようにはいかないものです。
夢を見たとしても、まったく違う夢であることが多くあります。少なくとも、私は意図した内容の夢を見ることはできませんね。あなたは、いかがですか?
でも、二度寝というのは覚醒に近いレム睡眠で、まどろんだ状態にあり、とても気持ちのいいものです。
そのため、思ったような夢を見ることができないにしても、夢とも現実ともはっきりしない状態を感じることもあり、まさに「夢見心地」を楽しめることもあります。
なお、外部から無理に起こされたときに丁度レム睡眠であればよいですが、ノンレム睡眠であると、比較的深い眠りにあります。
そのため、目覚めはスッキリしないことが多く、夢も覚えていないものです。
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