睡眠状態誤認

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実際は眠っている状態なのに、本人は眠れないという悩み持つ不眠症があり、「睡眠状態誤認」と呼ばれています。ここでは、睡眠状態誤認についてその症状ならびに対処法についてご説明いたします。


不眠を訴える患者さんの眠りの状態を終夜睡眠ポリグラフ検査などで調べてみると、入眠までの時間が15~20分以下、睡眠時間6時間半以上と、客観的には不眠ではないということがあります。


このように眠りに対する主観的評価と客観的評価にずれがあるのですが、当人は事実つらい思いをされています。このような不眠のことを「睡眠状態誤認」と呼び、「仮性不眠症」、「睡眠心気症」と呼ばれることもあります。


なぜこのようなことが起こるのか、現在のところははっきりとは解明されていません。寝ている間の脳の活動が少し強く眠っている状態なのに本人は目覚めていると感じるため、あるいは、なんらかの生理的な異常があるが現在の記録法では記録できないためなどと考えられています。


ただ、性格的に神経質で几帳面な方が、自分の睡眠時間を過小に評価するために起こることが多く、「精神生理性不眠症」との区別は容易ではありません。


とはいえ、睡眠状態誤認の患者さんは寝ていても十分眠れていないと感じるわけですから、精神面でも身体面でも大きな負担があるのは確かです。


この症状に悩む方は、まず、自分の睡眠量は不十分ではないということを理解して納得することが大切で、「精神療法」が対処法のひとつとなります。


また、眠っていなかったと感じるのは、非常に鮮明な夢を見ていることが原因であることもあります。そのため、「睡眠中に脳は完全に活動を停止するわけではない」ということを認識しておくことも大切です。


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