入眠時幻覚について

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高齢者では、若いときに比べて眠りの仕組みに変化が見られるのですが、このことにより「入眠時幻覚」というものが生じやすくなります。ここでは、入眠時幻覚による問題と、その解消法についてご説明いたします。



高齢になると、だんだんと寝つきにくくなるものですが、このうつらうつらの状態の時に「入眠時幻覚」が現れやすくなります。入眠時幻覚とは、実際には存在しない映像や音声がきわめて鮮明な幻覚として見えたり聞こえたりするというものです。多くの場合、不安や恐怖感を伴います。


入眠時幻覚が出るときは、意識は完全にはなくなっていません。そのため、幻覚を見ていることを意識することができます。これは、通常の夢との大きな違いです。


認知症の方が、入眠時幻覚を見ると、夜間の徘徊につながりやすいという問題があります。入眠時幻覚が出現するときはまだ体の筋肉が弛緩していないために、幻覚に反応して大声で叫ぶ、あるいは突然起きあがって歩き出すというようなことが起きることもあります。


このような症状が見られる場合には、寝付きをよくするための工夫をすれば、入眠時幻覚が現れることを抑制することができます。


そのためには、日中、できるだけ活発に動き、極力多くのエネルギーを使うことが大切です。このことで、眠りに対する欲求が自然に高まり寝付きが改善され、結果、入眠時幻覚が出現する可能性が低くなります。

■ 関連書籍のご紹介
残念ながら必要な情報が見つからなかった方のために、関連書籍をご紹介いたします。これ以外については、「こちら」をご覧になって下さい。

4805827661 眠れないお年寄りへのケア
田ヶ谷 浩邦
中央法規出版 2006-08

内容(「BOOK」データベースより) 睡眠障害を専門とする精神科医が、高齢者の不眠について、やさしく、わかりやすく解説します。睡眠にまつわるさまざまな誤解をとき、環境や生活習慣による不眠、病的な不眠、睡眠薬や治療法などについて述べ、質の良い睡眠をとるための具体的なケアを提示します。


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