概日リズム睡眠障害の種類

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ここでは、概日リズム睡眠障害(リズム障害)の種類と概要についてご説明いたします。


私たちの睡眠のリズムは、体内時計によってコントロールされています(詳細は、「体内時計について」をご参照願います)。


体内時計は、私たちが意識しなくとも自動的に働いてくれていますが、その周期は1日24時間には一致しておらず、25時間程度となっています。そのため、そのままではどんどん昼夜のサイクルからずれていってしまいます。


そのため、毎日、体内時計をリセットすることが必要で、その方法は光を浴びることです(「体内時計をリセット、リセット」参照)。


このようなメカニズムですから、毎日決まった時刻に起きて朝日を浴び、また夜も決まった時刻に就寝するようにすれば、体内時計は昼夜のサイクルからずれることはなく、私たちは問題なく社会生活を送ることができます。


ところが、光を浴びるべき時刻に光を浴びない、また夜も暗くするべき時刻に明るいままにしているというような生活を続けていると、体内時計と昼夜のサイクルにズレが生じ、本来眠るべき時間に睡眠をとることができなくなってしまいます。


このような状態は睡眠障害ととらえられ、「概日リズム睡眠障害」と呼ばれます。少し意味がとりにくい名称ですが、言葉の意味は、概日リズム(=体内時計)が狂うことによる睡眠障害ということです。


概日リズム睡眠障害(リズム障害)は、原因によって以下のように分類されます。なお、それぞれの原因や対処法など詳細については、各リンク先ページをご覧になって下さい。


<概日リズム睡眠障害(リズム障害)の種類>

◇睡眠相後退症候群(すいみんそうこうたいしょうこうぐん)
極端な夜型生活によって体内時計が後ろにずれ(遅くなり)、深夜遅くまで寝付けず、朝に起床できなくなる睡眠障害のことです。
詳しくは→「睡眠相後退症候群」


◇睡眠相前進症候群(すいみんそうぜんしんしょうこうぐん)
睡眠相後退症候群とは反対に、体内時計が前にずれ(早くなり)、夜早くに眠気を感じ、午前の早い時刻に目が覚めてしまう睡眠障害のことです。
詳しくは→「睡眠相前進症候群」


◇非24時間睡眠覚醒症候群
睡眠相後退症候群が入眠が遅くなって固定されるのに対して、これは、寝付く時刻が徐々に遅くなっていく睡眠障害です。
詳しくは→「非24時間睡眠覚醒症候群」


◇時差症候群
海外に行ったときに時差によって生じる睡眠障害で、いわゆる、時差ぼけのことです。


◇交代勤務睡眠障害
夜勤を含むシフト勤務が原因で起こる睡眠リズムの障害です。
詳しくは→「交代勤務睡眠障害」


◇不規則型睡眠覚醒パターン
睡眠と覚醒が不規則で、1日に3回以上の睡眠がある睡眠障害です。


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(管理用)