寝具の保温性を上げましょう
寒い季節には、とくに冷え性の方の場合、保温性のある寝具を使うことがよい眠りにつながります。そこで、ここでは、保温性などに優れた寝具の選び方、ならびに寝具の保温性を高めるための工夫についてご説明いたします。
寒いときには、暖かい布団で寝ることがよい寝付きにつながりますし、睡眠そのものの質も向上します。そのため、「保温性」が非常に重要です。
ただ、布団で重要なのは保温性だけではありません。就寝中、私たちの体では発汗が生じています。そのため、「通気性」もよい睡眠のためには重要な要素になります。
具体的には、日本睡眠科学研究所により、さまざまな実験結果にもとづいて、寝床内温度33±1℃、湿度50±5%RHが快適寝床内気象の目安として提案されています。
◆敷き布団
敷き布団は、柔らかく体が沈み込むようなものですと、広い面積で体重を支えることになります。このことは睡眠にとって良いように思われるかもしれませんが、広い範囲で筋肉の緊張が継続されるため、筋肉の疲れがとれにくくなるという問題があります。
反対に、硬い敷き布団の場合は、比較的限られた範囲で体重が支えられます。そのため、その箇所の筋肉の緊張の程度は柔らかい布団の場合よりも大きくなってしまいます。しかし、無意識のうちに寝返りをうつことによって筋肉は交代で休息をとることができます。
結局のところ、適度な硬さのあるクッション性を持つ敷き布団を選べばよいということになります。そして、必要な保温性と通気性があって、かつ適度なクッション性を持つという条件を満たしている敷き布団は、「羊毛布団」です。
羊毛布団は、保温性にすぐれていて、通気性も木綿布団の約2倍もあります。しかも、ちょうど良いクッション性を持っています。軽くて、長持ちするのも羊毛ならではです。
◆掛け布団
人は寝ているときに、無意識のうちに頻繁に寝返りをうちます。これは、長い時間局所的に体重がかかると筋肉などが疲労してしまうことから、これを防ぐという目的があります。そのため、掛け布団は、寝返りの妨げにならないような軽いものを選ぶことが大切です。
また、掛け布団は、就寝中、ずっと自分の身体の上に載っているものですから、適度なふんわり感があると非常に快適に眠ることができます。
つまり、掛け布団は、適度な保温性と通気性があって、なるべく軽量、かつふんわりしたものを選ぶことが大切で、このような条件を満たすものといえば、「羽毛布団」です。
羽毛布団は非常に軽いので、普段の布団の上げ下ろしが楽というメリットもあります。毎日使うものですので、よい掛け布団を選んでみて下さい。
なお、羊毛の敷き布団や羽毛の掛け布団など、寒い季節にあっていて、寒がり・冷え性の方にも喜んでいただけるものが、ふとん専門店「ふかふか」にて販売されていますので、以下にてご紹介いたします。
寝具を販売しているHPはたくさんあるのですが、その中で私が「ふかふか」をおすすめするのには理由があります。
まず、ここは、二重価格の表示がありません。これはどういうことかといいますと、今までに目にされたことがあるかもしれませんが、販売サイトによっては、「通常価格10万円のところを3万円です」「80%オフ!」などといった、布団以外の製品では考えられないような割引率が掲載されていることがあります。
もちろん、本当にこの割引率であることもあるのでしょうが、通常の感覚では元の値段を疑ってしまいたくなるようなことがあります。ここは、このような二重価格の表記がありませんので、割引率に惑わされてしまうようなことがありません。
また、以下の点で経費が抑えられていて、価格を少しでも引き下げる努力がなされていることも理由の1つです。実際、羊毛布団や羽毛布団にしては、値段が安いです。
・実店舗がなく、ネット上だけで運営されています。
・オリジナルの製品については、無駄なプリントがなく、すべて無地の生地で作られています(基本的にふとんはカバーをかけて使うものですから、色柄にコストをかけないのは納得がいきます)。
・オリジナルの製品はすべてメーカーに加工を依頼していて、ほとんどの商品は卸問屋を介していません。
・包装資材もなるべくゴミを出さないように簡素です。
羽毛ふとんについてはオリジナルのものも数多くあって、これらは、注文を受けてから工場で加工されます。なぜ、在庫がないのかといいますと、作り置きしておくと羽毛が湿気を含むことが心配されることと、ふっくらした一番いい状態の布団を届けたいという店側の意向によります。なお、注文を受けてからの製造となることから、お届けまでに1週間程度かかります。
→「ふかふか」はこちらです。
また、布団を新たに買うことなく、なるべくお金をかけずに寒さ対策をしたいという方には、「更紗カービング敷きパッド」がおすすめです。
→「更紗カービング敷きパッド」
これは、表面に起毛加工がされていて、敷きパッド自体の温度の低下が軽減されています。また、起毛の間にできた空間に体温がとどまることで、少し時間が経つと、包まれるような暖かさが感じられます。
これですと、背中の体温が逃げないことから、布団の中の保温性が向上しますし、背中がひんやりすることもなくなります。
さらにお金をかけない方法をご紹介いたしますと、敷布団を2枚重ねにするだけで保温効果が高まりますし、シーツの下に毛布を敷くことでも、だいぶ温かくなります。
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