電気毛布の使い方に注意しましょう
冷え性の方に限らず、冬に電気毛布を使っている人は多いようです。しかし、電気毛布は、私たちの体の仕組みにあわない使い方をしてしまうと、健康を損なうおそれがあるものなのです。
そこで、ここでは、電気毛布の危険性と正しい使い方、また布団の中の冷え性対策についてご説明いたします。とくに、現在、電気毛布を使っている方は是非ご覧いただきたいと思います。
私たち人間は、体内時計のリズムによって、寝ている間に体温が低下するようになっています。これは、体温を下げることでエネルギーの代謝を抑制して脳を休ませるためです。また、脳だけではなくて、心臓など身体全体に休息を与えるためでもあります。
ところが、電気毛布を使うと、睡眠中にうまく体温が下がらなくなってしまいます。そのため、本来眠っている間に休まるはずの身体が十分に休息できなくなってしまいます。
電気毛布を使った次の日の朝、体がだるかったり、熟睡感がなかったりしたことはないでしょうか? まさに、これが、電気毛布による影響なのです。
実際に計測してみると、電気毛布を使うと、睡眠中の心拍数の低下が抑えられているのが分かるそうです。つまり、心臓に負荷がかかっていて、体力が消耗しているということです。当然、睡眠の質も悪くなってしまいます。
さらに悪いことに、このようにして電気毛布を使っていると、寝ている間に体温を下げるという人間本来の機能が低下してしまいます。また、布団の中の温度が高いことから発汗などによって必要以上に体の中の水分が外に出てしまいますし、皮膚にとってもよくなく美容の面でも問題です。
加えて、低温やけどの心配もありますし、ここでは詳しくは書きませんが、電気毛布が発する電磁波による人体への影響も懸念されます。なお、電気毛布のことについて書きましたが、電気アンカーも同様です。
ですから、とくに、体の弱い方、高齢の方、妊婦さん、赤ちゃんが使うことには不安があります。ただ、そうはいっても、電気毛布がなければ寒くて寝付けないことがあるのは確かです。
そこで、対策として、就寝時に電気毛布のスイッチを切るということがあげられます。このようにしますと、ふとんに入ったときに寒くて仕方がないということはありませんし、布団の中も自然に温度が低下していきます。この時でも、電気毛布の設定温度をあまり高く設定しておかないことが大切です。
あと、昔ながらの方法ですが、非常に有効なのが、湯たんぽを使うことです。湯たんぽですと、とくに冷え性の方が寒い思いをしがちの足元がよく温まりますし、いつまでも熱いということがなく、自然と温度が下がっていくので身体にも優しいです。
最近は、昔と違って、かわいいデザインのものや高性能の湯たんぽが販売されています。ご自宅にお持ちでしたらそれで十分だと思いますが、ないようでしたら、以下にてお探しになってみて下さい。
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