睡眠のリズムに気を配りましょう
睡眠にリズムがあるというのは、睡眠に周期があるということです。睡眠の周期は、ノンレム睡眠とレム睡眠の組み合わせからなっていて、 1セットで約90分間です。
睡眠周期の終わりはレム睡眠(体の睡眠)で、 脳は働いていて覚醒に近い状態であるので、この時にあわせて起きるようにすれば、 比較的無理なく目覚めることができます。
そのため、よい目覚めをしようと思えば、睡眠時間を90分の倍数で考えればいいのです。つまり、4時間半(3セット)、6時間
(4セット)、7時間半(5セット)、9時間(6セット)ということです。
ですから、7時間半睡眠をとるとし、翌朝6時半に起床するのであれば、夜の11時頃に就寝すればよいわけです。
ただ、人によって入眠までの時間に違いがありますし、また睡眠周期も正確には90分間ではありません。そこで、 睡眠周期が約90分間であることを頭においた上で、これを意識して毎日の睡眠を観察してみて下さい。
そうすると、就寝後何時間後に起きればよいのか、言い換えれば、何時にふとんに入ればよいのかということが分かってきます。
今までにも、朝方いったん自然に目が覚めたものの、 予定の起床時刻になっていないということでまた30分間ほど寝るというようなご経験をされたこともあると思います。 このはじめに目が覚めたときが、おそらく睡眠周期の終わりです。ですから、この時に起床するようにすれば、 比較的楽に活動に移ることができます。
また、こうやって30分間ほど寝たときに夢を見ることが多くないでしょうか? これはレム睡眠であるためで、この頃のレム睡眠は、 睡眠としてあまり意味のあるものではありません。
反対に、目覚まし時計の音で無理矢理目を覚ましたものの頭がぼ~っとしている時などは、おそらくノンレム睡眠(脳の睡眠) のタイミングで目覚めてしまっています。
つまり、8時間寝るよりも、7時間半の方がすっきりするというようなことも生じるのです。ですから、 目覚めが悪くすっきりしないときは、もちろん睡眠時間が不足していることも考えられますが、 睡眠のリズムにうまく合わせて起きられていないということも考えられるのです。
このような睡眠リズムに配慮した上で、 規則正しい生活を送るようにすれば、きっとすっきりと目覚めることができるようになります。
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