生理前・生理中眠いのはなぜ? 月経と眠気

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女性は、生理に入ると、眠れなくなる、また反対に眠くなったりイライラしたりすることが現れることがあります。ここでは、月経に関連する眠気についてご説明いたします。


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女性の月経周期と睡眠には深い関わり合いがあります。これは、「エストロゲン(卵胞ホルモン)」ならびに「プロゲステロン(黄体ホルモン)」というホルモンの分泌のバランスによって起こっています。


月経周期での、これらのホルモンの分泌と眠りとの関連を簡単にまとめると以下のとおりです。


◇卵胞期(排卵期)
エストロゲン※1) の分泌が盛んになり、睡眠の量が少なくなります。具体的には、寝つきが悪くなる、あるいは途中で目が覚めてしまうという症状が現れます。これは、「月経前不眠症」と呼ばれるもので、「月経随伴睡眠障害」の一種です。

女性には子孫を残すという大切な役割があるので、睡眠時間を少なくし活動時間を長くすることで、受精のチャンスを上げているといわれています。

※1)エストロゲン(卵胞ホルモン)
卵胞から分泌されるホルモンで、子宮の内膜を厚くし、妊娠の準備をします。


◇黄体期(排卵後) 排卵~月経直前
睡眠を促進するプロゲステロン※2) の分泌が盛んになり、よく眠るようになります。日中、過度の眠気が感じられることがあり、「月経前過眠症」と呼ばれ、これも「月経随伴睡眠障害」の一種です。

妊娠したら眠って行動を控える方が安全であるために睡眠時間が長くなると考えられています。

※2)プロゲステロン(黄体ホルモン)
排卵後に卵胞が黄体になってから、黄体から分泌されるホルモンです。妊娠を成立させ、維持する働きがあります。排卵と相関した発熱作用があります。
(参考までに、このホルモンを体外から投与すると妊娠初期の状態に似て次の月経が来ません。ピルは、この原理をもとに作られています。)



プロゲステロンは、月経サイクルの13~14日目の排卵の後に増加し、19~21日目にピークに達します。そして、22~28日目の月経の前で減少し、これにより、しばしば不眠になることがあります。


このように、女性は、排卵前に眠気が少なくなり、排卵後は体にだるさを感じたり、強い眠気に襲われることがあります。これらの現象は、子孫を残すためのとても大事な仕組みです。すばらしい自然現象ですので、是非覚えておいてください。


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