妊娠中のいびき対処法
妊婦さんが周りの人にいびきを指摘されると、出産時の入院で大部屋に入る場合には、同室の方に迷惑をかけるのではないかと気がかりになるかもしれませんね。では、妊娠すると、なぜ、いびきをかくようになることがあるのでしょうか?
女性は妊娠すると、体重が増え、顎(あご)の周囲や首周り、喉、舌が太くなることがあります。この結果、気道が上下左右から圧迫され空気の通り道が狭くなり、いびきを生じさせる、あるいはいびきを助長することになるのです。
このようないびきは体重増加が原因ですから、減量すればおさまるのですが、妊娠中にダイエットを行うというのは望ましいことではありませんよね(適正な体重管理は大切ですが)。
仰向けで寝ると、舌がのどの奥に落ち込み気道が狭くなってしまいます。そのため、いびきを軽減するためには、横向きで寝ることが有効です。
また、とくに妊娠後期にもなるとお腹が大きくなり、仰向けで寝ようとすると息苦しくなります。
そこで、いびきを軽減し、また楽な姿勢で寝るために、横向きで寝ることをサポートしてくれる枕(抱き枕)を活用することが考えられます。以下のリンク先にていくつか紹介していますので、よろしければご覧ください。
→「横向き寝サポート枕」はこちらです。
妊娠中のいびきは、体重増加が主な原因ですが、人によっては妊娠すると鼻づまりを起こし、その結果、眠っている間に鼻呼吸ができなくなり口呼吸になることでいびきを生じることもあります(鼻づまりの原因は、妊娠すると鼻アレルギーがひどくなる場合があるためです)。
なお、あまりにもいびきがひどい、また、日中強い眠気を感じるという場合には「睡眠時無呼吸症候群」であることも考えられます。
この症状の詳細は「睡眠時無呼吸症候群」に記載しておりますが、ごく簡単に説明しますと、寝ている間に何度も呼吸が停止する睡眠障害のことです。
妊婦さんがこの症状を患いますと、睡眠中に体が酸素不足になり、ひどい場合には胎盤が機能不全となり、最悪、流産につながることもあります。
もし、睡眠時無呼吸症が疑われるようでしたら、早急に医師の診断を仰ぐことを強くお勧めいたします。
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