いびきの原因

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いびきを防止するためには、まず、いびきの原因を知ることが大切です。
ここでは、いびきの原因やそれを助長する要因についてご説明いたします。



私たちが睡眠中、鼻の粘膜の血管が拡張します。また、筋肉の緊張が緩むことで、舌の根元付近がのどの奥に落ち込むようになります。 これらにより、空気の通り道である上気道が狭くなります。この狭くなったところを空気が通るときにのどの奥が振動します。 この振動音がいびきの正体です。

 

いびきの直接の原因は以上のとおりですが、これを助長する要因がいくつかありますので、それらを以下に列挙いたします。

 

<いびきを助長する要因>

○肥満
いびきは、体重の増加とともに、その発生割合が大きくなります。これは、 体重が増えるにつれて、顎(あご)の周囲や首周り、喉、舌が太くなり、その結果、 気道が上下左右から圧迫され空気の通り道が狭くなるためです。

 

○高さが高すぎる枕
枕が高すぎると、あごが引けて、 気道の通気が悪くなり、のどの奥が振動しやすくなります。

 

○あお向けに寝ること
あお向けに寝ると、舌が落ち込みやすくなります。

 

○加齢による筋力の低下
筋力が低下すると、 舌や顎周囲の重さを支えられないようになり、舌が落ち込みやすくなります。若い頃に小さないびきをかいていた人が、 年とともに大きないびきをかくようになることがあるのはこのためです。

 

○過度のアルコール摂取
アルコールを摂取すると、 気道内が充血し粘膜が膨張します。また、のどや舌の筋肉の緊張を緩めてしまい、ますます舌が落ち込みやすくなります。

 

○喫煙
タバコは、 上気道の炎症を起こしやすく、腫れた粘膜が気道を狭めます。

 

○薬の服用
睡眠薬や精神安定剤などは、 筋肉の緊張を緩ませる作用があります。結果、舌が気道側に落ち込みやすくなります。種類によりますが、睡眠薬が、 かえって眠りの質を下げることがあるのです。

 

○鼻の病気
アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などは鼻の通りを悪くし、 粘膜の抵抗が大きくなりいびきの発生につながります。
気道の狭い新生児や乳児にこのような症状がある場合は呼吸困難を引き起こすこともあるので、とくに注意が必要です。

 

○アデノイドなど咽頭部周辺の異常
咽頭扁桃、口蓋垂(のどちんこ) が肥大や炎症を起こすと咽頭部が狭くなり、睡眠時にいびきが生じやすくなります。
気道の狭い新生児や乳児にこのような症状がある場合は、とくに注意が必要です。

 

このように、いびきを助長させる要因は数多くあります。

 

なお、睡眠中に呼吸が止まり、 無呼吸や低呼吸になっている場合は、睡眠時無呼吸症候群が疑われます。睡眠時無呼吸症候群については、「睡眠時無呼吸症候群」 をご参照願います。


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(管理用)