(2)睡眠時遊行症(夢遊病)

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睡眠時随伴症のうち覚醒障害の一種である、「睡眠時遊行症(夢遊病)」について、ご説明いたします。


「睡眠時遊行症」とは、睡眠中に立ち上がって歩き回るような行動をとる睡眠時随伴症であり、いわゆる「夢遊病」 のことです。


子供によく見られ、5~12歳の子供では、10~15%が睡眠時遊行の経験があります。症状は30秒~30分程度で、通常は、一晩に一度しか起こりません。


私は、夢遊病のことは、テレビの「アルプスの少女ハイジ」で初めて知りました。ハイジが夜眠りながらフランクフルトのクララの家から出ようとするのを見たとき、「こんなことがあるのか、怖いなあ...」と子供心に思ったものです。


睡眠時遊行症(夢遊病)は、眠りが深いときに生じます。深い眠りにあるときに寝返りをうつと、脳が完全には目覚めない状態で、もうろうとして起きあがったり歩き回ったりするのです。


目は大きく見開かれ、言葉を発することもありますが、本人は非常に深い眠りにあります。そのため、まわりの人が起こそうとしてもなかなか起こすことはできません。また、本人も、翌日にはこの記憶がありません。


睡眠時遊行症(夢遊病)は防ぐことは難しいようです。そのため、現実的な対処法は、歩き回ったとしても本人が転倒したり怪我などしないように、周りを片付け危険を回避するということです。壁などにぶつからないよう、ご両親は、気をつけてあげて下さい。


また、よほどの危険な状態にならない限り無理に起こすことはよくありませんので、静かに布団まで連れていってあげるか、別の場所で横にさせてあげることが望ましいです。


原因は、脳の一部がまだ未発達なために起こると考えられていて、脳が成長を終えたときに自然に症状は出なくなります。そのため、通常は、医療行為など治療の必要はないようです。


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