長時間睡眠の問題点と睡眠の効率

スポンサードリンク



人それぞれ自分にあった睡眠時間がありますが、これ以上眠るとどうなるのでしょうか? 実は、 長時間の睡眠にはいくつかの問題点があります。短眠(短時間睡眠)に取り組む際に、このことは理解しておいた方がよいでしょう。
そこで、ここでは、長時間睡眠の問題点と睡眠の効率についてご説明いたします。


人間は、必要以上の長時間睡眠を毎日続けていると、体がこの状態に慣れてしまい、長時間睡眠が習慣化してしまいます。こうなると、 体がこれに対応し熟睡できないようになり、全体として睡眠の効率が悪くなってしまいます。このことによって、下記の問題点が生じます。

 

  ・寝起きが悪くなる。

  ・十分に疲れがとれない。また、だるさが残り、 すぐに疲れてしまう。

 

さらに悪いことに、これらを解消しようと、より長い睡眠時間を確保しようとしてしまう状況になることが考えられます。
加えて、睡眠には脳や体や自律神経に休息を与えるという目的があるのですが、長時間の睡眠をとると、以下の問題点が発生します。

 

  ・脳を使わない時間が長くなり、その働きが鈍くなる。

  ・脳と同様、自律神経も働きが鈍くなる。

  ・使わない時間が長くなることから、体(特に筋肉)が衰え、 動きが鈍くなる。

 

一般的に、熟睡が得られるノンレム睡眠は、寝始めの10~20分以内に現れ、3時間程度の間に集中して現れます。以降は、 ノンレム睡眠とレム睡眠が交互に現れますが、レム睡眠の方が多くなっていきます。

 

また、実験により、長時間睡眠者と短時間睡眠者を比較してみると、両者とも同じぐらいノンレム睡眠をとっているそうです。 これに対して、レム睡眠は、短時間睡眠者の方が大幅に短いそうです。

 

これらから分かることは、睡眠の効率を良くすることで必要以上にレム睡眠の時間をとらないようにすれば、 全体として睡眠時間を短縮することができ、3時間程度にて足りるということです。

 

ただし、この3時間程度にて必要なノンレム睡眠を確保するためには、熟睡できることが必要となります。睡眠は、 長さと同じように深さが大切で、 熟睡することができれば、 短時間で脳や体を休息させることが可能なのです。

 

ただ、ここで間違っていただきたくないのは、レム睡眠をなくすということではありません。レム睡眠には、 脳にインプットされている情報を整理するなどの大事な役割があります。あくまで、「睡眠の効率を良くすることで必要以上にレム睡眠の時間をとらない」ということです。

 

しかし、私の経験ですが、3時間睡眠というのは慣れるのがかなり難しいです。 これよりも長い4時間程度というのが取り組みやすいと思います。


スポンサードリンク



   

不眠症や、睡眠時無呼吸症などの睡眠障害を診療している都道府県別 病院・クリニック一覧です。→ 「不眠症、睡眠障害、睡眠時無呼吸症 病院・クリニック一覧」


(管理用)