ダニの生物学
ダニの生物学 青木 淳一 東京大学出版会 2001-12 by G-Tools |
内容(「MARC」データベースより)
多様な生活形態を獲得し、あらゆる環境、あらゆる栄養源を利用しており、人間生活ともさまざまな接点を持つダニ。近年ようやく研究されはじめ、急速な進歩を遂げつつある「ダニ学」の最先端を紹介する。
出版社 こやま
ダニ学の最前線 不思議な生物ダニ――あらゆる環境や栄養を利用するこの小さな生きものが織り成す世界は驚くほど多様である.急速な進歩を遂げつつあるダニ学の最前線を気鋭の研究者たちがたくみにとらえた.現代生物学は,はたしてどのようなダニの生物像を描いたのか.
〈主要目次〉
I 生態
第1章 雄と雌
第2章 精子競争
第3章 ダニの社会性
第4章 ハダニが植物をえり好みする理由
第5章 天敵ダニ
第6章 マダニの吸血活動
II 生化学
第7章 コナダニ目の情報化学物質
第8章 ササラダニ類の分泌物
第9章 DNA分析
III 遺伝
第10章 遺伝子
第11章 地理的変異
IV 病気
第12章 ライム病
第13章 古くて新しいツツガムシ病
第14章 住居内のダニ類による疾病
第15章 アレルギー性喘息とダニ対策
第16章 アトピー性皮膚炎
V 多様性
第17章 海のダニ
第18章 土のダニ
第19章 鳥のダニ
第20章 アザラシ類のダニ
第21章 ミツバチのダニ
第22章 水泳プールのダニ
【担当編集者から】
私たちが「ダニ」と聞いてすぐに「いやなやつ」を連想してしまうのは,ダニの世界のごく一部しか知らないからです.たしかに,ほかの生きものに「悪さ」をするやつらはかれらの仲間にいますが,それはダニ全体のほんのひとにぎりにしかすぎません.多くのダニたちは寄生などせず,しっかり自活して生きているのです.編者の青木先生のお話をうかがうと,かれらがいかにすばらしい生きものであるかがよくわかります.この本は,青木先生はじめダニの世界に魅せられた研究者たちによって示された,生物学のひとつの到達点です.生物学に携わるすべての方々にきっと多くの示唆を与えてくれるでしょう.
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
青木 淳一
1935年京都市に生まれる。1958年東京大学農学部農学科卒業。1963年東京大学大学院生物系研究科修了。現在、神奈川県立生命の星・地球博物館館長、横浜国立大学名誉教授、農学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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