新生児、乳児の睡眠のメカニズム

赤ちゃん(新生児、乳児)の眠りを見てみると、大人の眠りとは、一日あたりの睡眠時間、回数、1回あたりの睡眠時間の点で異なっていることが分かります。

では、違いは回数や時間だけなのでしょうか?

子供や大人の睡眠は、レム睡眠やノンレム睡眠からなることは既に「睡眠のメカニズム」にてご説明しているとおりです。

ところが、新生児や乳児の頃は、まだこのような睡眠の形態にはなっていません。

それは、新生児・乳児の頃は、まだ脳の発達が未完成で、このために睡眠もまだ本来の形になっていないからです。

新生児や乳児の頃の睡眠は、以下の3種類に分けられます。

1.動睡眠(どうすいみん)
レム睡眠(体の睡眠で脳は働いている)の原型にあたる睡眠のことです。

レム睡眠の時のように、 眼球がきょろきょろと動きます。

また、表情がとても豊かで、体の動きも大人とは比べものにならないほど大きく見られます。

2.静睡眠(せいすいみん)
ノンレム睡眠(脳の睡眠)の原型にあたる睡眠のことです。

3.不定睡眠(ふていすいみん)
上記1.と2.のどちらにもあてはまらないものですが、いずれ1.と2.に移行していくものです。

新生児・乳児の頃は、全体の睡眠の中で、動睡眠が半分かそれ以上になっています。

つまり、寝ているといえども、脳が働いている時間が大半を占めています。

ただ、動睡眠の時に脳がどのような働きをしているのかは未解明のようで、現在のところは、未完成の脳を発達させていると考えられているようです。

これは、納得のいく説明だと思いませんか?

逆に言えば、この時期の睡眠を大切に確保しないと、もしかすると、脳の発達に支障があるかもしれないということです。

十分に寝かせてあげましょうね。

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